中小小規模事業者支援の心構え

中小企業の支援は、経営者との信頼関係にあると考えます。

信頼関係は、何度も、企業を訪問し、経営者の方に顔を覚えて頂くことから始まり、多忙な経営者の方とお話をする機会を頂いていることを忘れないことだと思います。

また、企業訪問は、企業にとって、メリットとなるような情報を持ち込むなど、支援側の自己研鑽も重要だと思います。

企業訪問のような地道な活動の積み重ねが、経営者の信頼を得ることにつながり、経営者の方とのお話や、現場への訪問が可能になると思います。

そして、決算書などから判断ができない企業の様々な状況を把握することが可能となり、初めて、企業の状況に応じた視点を変えた多角的に分析による支援が可能な状態になると思います。

支援企業へのアドバイスや活動内容が、売上の増加、あるいは、問い合わせの増加など、数字として結果が現れ、中小企業の支援の幅が広がると思います。

中小企業の支援は、支援した企業の小さな成功事例の積み重ねが、口コミ等で広がり、同じような悩みや目的を持った中小企業の経営者が集まり、自発的に、また、積極的に自己研鑽するような状態をサポートする裏方であり、オブザーバーとして、新しい情報や知識を伝えていくことだと思います。

中小企業の支援を行っている今現在の業務を振り返ってみると、サポートをする機会を得た企業との初めての接点の多くは、各企業の巡回でした。

企業巡回を行い、様々な悩みを抱えている中小企業の経営者の方の支援は、色々あると思いましたが、支援のひとつとして、自分自身が行えるサポートは、インターネットを活用した、宣伝や販路拡大等だと決め、インターネットのビジネス活用について、研究しました。

特に、YahooやGoogleのような検索サービスで、ホームページ等が検索の上位に表示される方法について、研究しました。

研究の結果、ある程度、中小企業の経営者の方にアドバイスが行える状態になって、初めて、ここ数年で利用者が増大し、ビジネスに大きな影響を与えるようになったインターネットを活用した取り組みが遅れてしまった企業が、思った以上に、多いことに気が付きました。

そして、現在では、勉強会などで、中小企業の経営者の方と共に、インターネットを利用したビジネス活用について、お互いに学び合いながら、各企業の経営者が培ったノウハウに、インターネットを道具として活用し、新たな販路拡大につなげることのできた企業もあります。

中小企業の支援は、金融、財務、税務、労務、ITなど、その他数多くあると思いますが、私が体験した中小企業の支援は、ヒトとヒトとの信頼関係だと思います。

信頼関係の築き方も、様々だと思いますが、先ず、地道に、何度も、企業を訪問し、経営者の方に顔を覚えて頂くことが、中小企業の支援の第一歩だと考えます。

そして、お互いに切磋琢磨できるような関係を築くことが、とても重要だと思います。